2025年7月20日(日)、原種フジバカマ育成園にてフジバカマの剪定を行いました。
フジバカマ(藤袴)は、秋の七草のひとつとして古くから日本人に親しまれてきた多年草です。学名は Eupatorium japonicum、キク科ヒヨドリバナ属に属します。
8月〜10月頃に、淡い紅紫色〜白色の小さな筒状花が房状に咲きます。葉の形は3裂し、縁に鋸歯があり、乾燥すると桜餅のような甘い香りがします。昔の人はこれを匂い袋として使っていたという記録もあります。
現在では野生のフジバカマが激減しており、準絶滅危惧種に指定されています。現在流通している多くは近縁種や交雑種(例:サワフジバカマ)です。
なお、原種フジバカマ育成園では、交配しないよう種を作らず、株分けにて増やしてきました。育成管理のため、時々、剪定を行っています。
作業前(7/20 07:42頃撮影) |
剪定作業のようす |
作業後(7/20 14:35頃撮影) |
刈り取った葉は選別ののち、乾燥させて匂い袋の原料として用います。この日は、葉の選別から乾燥まで行いました。
なお、出来上がった匂い袋は活動にご協力いただいた方々へ差し上げています。
![]() |
刈り取った葉の選別作業 |