2025年10月5日日曜日

フジバカマを使った「匂い袋」を作りました

 フジバカマ(Eupatorium japonicum)は、奈良朝時代に中国から渡来し、関東以西の川べりに見られる多年草です。秋の七草の一つ「藤袴」として知られていますが、今では野生地が激減して絶滅危惧種に指定されています。

また、クマリンという香り成分を含んでいて、乾燥させることで桜餅のような良い香りがします。この香りは、匂い袋や入浴剤として利用され、リフレッシュや気分転換に最適です。フジバカマは、万葉集や源氏物語にも登場し、古くから日本人に愛されてきました。

この度、「原種フジバカマ育成園育」で育てたフジバカマの葉を乾燥させたものを使った「香り袋」を作成しました。活動にご賛同、ご協力いただいた方にお分けしておりますが、数に限りがございます。すべてのご要望に添えない場合がありますので、ご了承ください。

「匂い袋」作りのようす

出来上がった「匂い袋」

2025年10月4日土曜日

フジバカマの保護・保全活動のリーフレット作成

 この度、未来塾が取り組んでいる原種フジバカマの保護・保全活動について纏めたリーフレットを作成しました。作成にあたり費用の一部はぐんま緑の県民税基金事業補助金を活用しています。

 アサギマダラの飛来にあわせて、碓東小隣接の「原種フジバカマ育成園」、大谷坂組公会堂から北へ約400m進んだところの「大谷・原種フジバカマ育成園」にて配布しています。


2025年9月28日日曜日

大谷に「原種フジバカマ育成園」を整備しました

 この度、大谷地区の休耕地を活用して、2ヶ所目となる「原種フジバカマ育成園」を整備しました。大谷坂組公会堂より北へ約400m進んだところに位置しています。

 この日は育成園の看板設置、フジバカマの保護柵設置などの作業を行いました。旅する蝶として知られるアサギマダラの飛来も確認され、マーキングも並行して実施しました。

 なお、フジバカマの花は9月中旬頃から咲き始め、10月下旬までが見頃です。また、渡り蝶アサギマダラは9月下旬頃から10月下旬頃まで飛来します。また、他の珍しい蝶や昆虫も見られますので、ぜひみなさんご来場ください。

フジバカマの保護柵を設置

通路となる箇所の整備

看板を設置

アサギマダラのマーキングも同時進行

作業に参加された皆さん、おつかれさまでした!

周辺の道路は狭いのでご注意を!

2025年9月27日土曜日

「育成園だより Vol.2」作成しました

この度「原種フジバカマ育成園だより Vol.2」を作成しました。

フジバカマや渡り蝶アサギマダラの解説や、2022年からの活動を写真で振り返るコーナー、碓東と大谷の育成園の案内など掲載しました。今回はB4判としました。

育成園で配布するほか、9月28日の新聞折込として市内碓東地区、高崎市鼻高町の一部地域のお宅に配布いたします。是非お手にとってご覧ください。また、未来塾ウェブサイトから閲覧、ダウンロードできます。

原種フジバカマ育成園だより Vol.2

育成園だより Vol.2 DPF版:

2025年9月24日水曜日

旅する蝶「アサギマダラ」今年初の飛来

 2025年9月23日、大谷の原種フジバカマ育成園 の整備を行っていたところ、旅する蝶 として知られる 「アサギマダラ」の飛来を確認しました。今年初のマーキングとなりました。

アサギマダラのマーキング(捕獲地や日付、固有番号などを羽根に記載)は、蝶の長距離移動のルートや生態を科学的に調査・解明するために行われています。原種フジバカマ育成園で捕獲、マーキングしたアサギマダラが鹿児島県で再捕獲された記録もあり、謎と言われる飛来ルートを研究チームによって解明されつつあります。

なお、この日、マーキング できたものが3頭、捕獲できなかったものの飛来を確認できたものが4頭でした。

いました! 「旅する蝶」アサギマダラ

捕虫網で捕獲

観察して、マーキング

マーキング後は、再び大空へ!

2025年9月23日火曜日

フジバカマの保護柵を設置しました

  2025年9月23日、「原種フジバカマ育成園」にてフジバカマの保護柵の設置を行いました。

4月の植え付け後、成長に伴いバランスが取れず、雨風の影響により茎の途中から折れてしまうことがありますが、それを防ぐため、周りに保護用の柵を設置して支えるようにしています。今回使用した竹は、昨年11月に大谷地区の竹林にて切り出したものを使用しています。

作業に参加された皆さん、おつかれさまでした。

作業前

作業のようす

キアゲハも作業を見守っていました

育成園の掲示板は随時更新

作業後

2025年8月3日日曜日

フジバカマの剪定と匂い袋作成準備

 2025年7月20日(日)、原種フジバカマ育成園にてフジバカマの剪定を行いました。

フジバカマ(藤袴)は、秋の七草のひとつとして古くから日本人に親しまれてきた多年草です。学名は Eupatorium japonicum、キク科ヒヨドリバナ属に属します。
8月〜10月頃に、淡い紅紫色〜白色の小さな筒状花が房状に咲きます。葉の形は3裂し、縁に鋸歯があり、乾燥すると桜餅のような甘い香りがします。昔の人はこれを匂い袋として使っていたという記録もあります。

現在では野生のフジバカマが激減しており、準絶滅危惧種に指定されています。現在流通している多くは近縁種や交雑種(例:サワフジバカマ)です。

なお、原種フジバカマ育成園では、交配しないよう種を作らず、株分けにて増やしてきました。育成管理のため、時々、剪定を行っています。

作業前(7/20 07:42頃撮影)

剪定作業のようす

作業後(7/20 14:35頃撮影)

刈り取った葉は選別ののち、乾燥させて匂い袋の原料として用います。この日は、葉の選別から乾燥まで行いました。

なお、出来上がった匂い袋は活動にご協力いただいた方々へ差し上げています。

刈り取った葉の選別作業

2025年7月11日金曜日

「原種フジバカマ育成園」の草刈りを実施しました

 2025年7月6日(日)、碓東小隣接の「原種フジバカマ育成園」の草刈りを実施しました。

道路脇で刈払い機を使用する際には、小石等が跳ね上がって、通行中の人や車に当たらないように、べニア板を使ってガードしながら作業を進めてました。

なお、今回の草刈りや管理の一部費用はぐんま緑の県民税基金事業補助金を活用しています。

作業のようす

小石等が飛ばないようにガードしています

掲示板周辺も丁寧に刈っていきます

刈払い機が使えない箇所は鎌を使用

作業前(9:47頃 撮影)

作業後(10:40頃 撮影)

暑い中の作業、おつかれさまでした!

2025年7月8日火曜日

「碓東流水地」夏の整備を行いました

2025年7月5日(日)、碓東小学校ビオガーデン「碓東流水地」の夏の整備を行ないました。
これは毎年、夏休み前のこの時期に実施しているもので、PTA役員の皆様と合同で整備を行っています。

冒頭のあいさつで、校長先生から「JRC指定を受けて発表することになったが、本校の校区はボランティア精神が根付いている地域であると発表しようと思う。流水地整備の管理に子供たちにも関わるようにしたところ、子供たちの意識も変わってきているようだ。」とのお話がありました。

危険回避のため、集合前に刈払い機を使用

松本代表から作業手順を説明

子供たちも積極的に参加してくれました

道路にはみ出た枝葉をバリカンで刈取り

早朝から皆さん、お疲れさまでした!
(個人情報保護のため、解像度を落としています)

梅雨の中休みのとても蒸し暑い日でしたが、皆さんのご協力によりスムーズに作業は進み、1時間ほどで終了しました。作業に参加された皆様、大変お疲れ様でした。

身近なところで自然を感じることができる、この貴重な施設を今後も、地域の皆様と共に、見守っていきたいと考えています。

作業前(2025/7/6 7:35撮影)

作業後(2025/7/6 10:12撮影)

作業前(2025/7/6 7:37撮影)

作業後(2025/7/6 10:15撮影)

2025年6月11日水曜日

環境教育講師向けの現地研修会

 2025年6月8日、碓東小「碓東流水池」において、環境教育講師向けの現地研修会を実施しました。これは6月18日に開催予定の「流水池記念日集会」に講師として参加するメンバーを対象に、現地にて指導内容を確認しました。

今回、初めて講師として参加する人もいることや、昨年の反省を基に指導内容や役割分担の変更があることから、実際に見学する順路や動植物の生態説明などシミュレーションを実施しながら進めました。

流水池記念日集会はビオガーデン「碓東流水池」の完成記念日を祝い、流水池や地域の自然環境の理解を深めることを目的としているもので、例年、「地元の専門家」として未来塾メンバーが赴き、児童に直接、流水池での学習や遊び方、注意事項などを指導しています。
なお、記念日集会当日の様子は後日、お伝えする予定です。

研修会の様子

資料と現場の状況を照らし合わせていきます

幼虫の棲み処

水棲動物を観察

2025年5月24日土曜日

ビオガーデン「碓東流水池」の整備をしました

 2025年5月18日(日)、碓東小学校のビオガーデン「碓東流水池」の整備をしました。毎年6月上旬に行われる流水池完成記念行事を前に実施しているもので、今回は草刈り、植栽作業のほか、アメリカザリガニによるものと思われる穴の補修を行いました。

 当初はいなかったアメリカザリガニですが、何故か棲みついており、流水地の生態系を破壊しています。また、流水地の法面・底部など穴をあけるので、水の流出や川岸の強度低下を招き、児童を巻き込む事故にも繋がります。

 今回は地元の水境地区で採れた粘土をベースに、30か所ほどの穴の補修を実施しました。条件付特定外来生物に指定されアメリカザリガニの駆除も併せて進めることで、児童たちの学びの場・遊びの場・憩いの場として活用されている「碓東流水池」の整備を続けて参りたいと思います。
引き続きご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

草刈りからスタート

植栽も併せて行いました

あいた穴を粘土を詰めて塞ぎました

〇印が補修箇所

2025年5月7日水曜日

かしの木保育園の「フジバカマ」植栽に協力

 2025年5月8日、富岡市のかしの木保育園の「フジバカマ」植栽に協力しました。昨年に引き続き、今年も協力することになり、10名が参加しました。

園隣接の畑に先生と園児みんなでフジバカマを植えました。手際よく、上手に作業ができました。作業後にはお礼として、みんなで歌をうたっていただきました。

フジバカマが順調に育って、旅する蝶として知られる「アサギマダラ」の飛来も期待しています。アサギマダラの観察をみんなでしたいですね。

作業に参加された皆さん、おつかれさまでした!

作業のようす

みんなで力を合わせて頑張りました

植栽後の畑 すくすく元気に育ってね!